
日本の原風景、茅葺屋根を農村風景とすれば、瓦葺屋根は町家の代表例でしょう。
日本で瓦が造られるようになったのは西暦588年以降と考えられています。588年の「日本書紀」に百済から仏舎利や僧などとともに瓦博士が遣わされたという記述があり、その頃法興寺(飛鳥寺)が瓦葺で造営されました。その後710年に法興寺は奈良に移され、元興寺と改称されましたが、びっくりさせられるのは解体修理でその当時の瓦が約170枚も使われていたことです。その期間は何と1400年!石でも風化してしまいそうな長い時間、屋根の上で建物を守っていたのです。当時の技術の高さがよくわかります。
それからしばらくは瓦はお寺や城でしか使われない高価な建材であり続けました。一般の多くの屋根は木の板や茅など手近な材で葺かれていました。
一般に普及するきっかけは、八代将軍徳川吉宗の時代以降のようです。それ以前は贅沢として幕府は、一般庶民の家を瓦で葺いたり、土蔵を設けることを禁止していました。しかし、火事が大災害となっていた当時、燃えにくい瓦や土蔵を一転して奨励し始めました。今で言う防災対策の一環から日本人の原風景の一つ、瓦葺屋根は広がっていったのです。
瓦が屋根を葺く素材として一般的に使われている理由
瓦は全国各地、40ヶ所以上の産地で生産されている
今の住宅で一番なじみのあるものは鬼瓦
形は瓦だけど基本的には焼き物、陶器と同じ